日本文化を学び常識のトラップを打ち壊す

お知らせ・新着情報

日本にしかないものことを使い、
日本にしかできないことを行い、
世界へ発信する。

今日、目紛しい進化を続けるテクノロジーによって、近未来と思われていた商品・サービスが次々に現実化されています。世界規模の変化により、これまでとは全く異なる市場の地図が描かれようとしています。

この不確実な時代の潮流において、「どのように、どんな価値を創造するのか?」という大きな命題が突きつけられています。昨今、企業や大学などが、経営や教育といった多くの分野で、数々の試みがなされていますが、未だ明確な解はありません。

創造の方法が明確ではないながらも、つくられたモノコトを評価する我々ユーザーにとって、五感に訴えかける情報(感性情報)の重要性は明らかになってきています。五感に訴えるモノ・コトを作るためには、創造・提供する側が五感を通して学び、そしてアウトプットする必要があります。

本プログラムは、1000年以上の時空を経て、先人たちが紡いできた文化の様式や形式といった目に見える外形を五感で感じ、その奥に潜む本質的な意味を心を通して体現する。五感を通して分析・洞察・創造する場を目指します。

言うなれば、温故知新。

京都D-School2015のプログラム構成は、前半に日本文化の代表格「茶事」における価値創造活動を体験・分析し、いわば「日本独自のデザイン手法」を手に入れます。そして後半、医療をテーマにして学びをアウトプットします。ここで医療イノベーションをテーマにしているのは、茶事とは全く関わりがないと思われる分野にデザイン手法を適用・応用することで、価値創造の本質を掴み取ることを目指すためです。文化(茶事)と同分野もしくは類似分野をテーマにすると、近視眼的になり様式の焼き回しになり兼ねないという考えです。また普段、医療業界に従事されていない方でも医療テーマに取り組めるよう、医療の論点を掴む講座も行います。本質的な学びとは、その場ですぐに使えるハウツーだけではなく、講座後も継続して活用していける「知恵」であり、状況が変わっても応じられる「姿勢」にあるとし、本年度の最終発表・最終成果物はモノ・カタチだけではなく、講座を通して学び得られる知識・知恵、そして知恵の構築方法にあり、世界をより良くするために、今何が起こっていて、何が必要なのかを「観る力」を養うことを目指します。

基調講演opening session

6月20日(土)10:30-
参加無料、定員50名
場所:京都高度技術研究所 10階プレゼンテーションルーム
1 デザインと日本文化:奥田充一氏 × 太田宗達氏
2 仮説思考~仮説のマネジメント:大江建氏
3 パネルディスカッション:大江建氏 × 奥田充一氏 × 砂金信一郎氏 ほか
講座レポートはこちら


過去の京都D-Schoolの講座内容は下記よりご覧いただけます。

京都D-School 2014

テーマは「創る×売る」〜対顧客コミュニケーションの徹底強化により、顧客価値の創出と価値を伝える力の向上を図る!です。京都の北野天満宮に由来ある花街(かがい)「上七軒」の老舗和菓子屋の協力を得て、前半の「創る」講座では和菓子とそのパッケージのデザイン更にそのビジネスモデルを創りました。後半の「売る」では羊羹をWEB上で実際に販売し、販売体験を通して、モノの価値を情報としてデザインし、顧客に伝える手法とその意義について学びました。
http://kyoto.dschool.jp/2014/


京都D-School 2013

京都D-School2013では、書籍「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」を活用して、本書の目次にある各項目を独自の切り口で深く学習していきました。
講座を通して、次の3つの能力を鍛錬し、連綿と創発的なビジネスが想起される場所の構築を目指しています。
1.ビジネスが提供する価値を徹底して突き詰め磨き上げる能力
2.仮説を構築しマネジメントする能力(仮説検証能力)
3.6つのセンス(米国ビジネスマンに圧倒的な影響力のあるダニエル・ピンク氏が提唱)
なお、京都D-School 2013の講義内容は、一部を動画でご覧いただくことができます。
http://kyoto.dschool.jp/2013/