テーマ:大阪万博(2025年)/IRとSDGs(2030年)

大阪万博(2025年)/IRとSDGs(2030年)の組合せをテーマとすることによって、マイケル・ポーター教授が"クリエーティング・シェアード・バリュー"(CSV)の中で述べている『社会的目的を伴う利益からは、より高次元の資本主義、すなわち、企業のさらなる成長をもたらすと共に、社会をよりいっそう速く進歩させる資本主義の姿が見えてくる。その結果、企業、企業と地域社会の繁栄という好循環が生まれ、持続的な利益が実現する。』という考え方が実現可能かを論理と実践で検討していきます。

コンセプト

価値は人間の心理の中に生まれて、物やサービスそのものには価値はないという考えです。価値は、製品やサービスなどの事象に存在するものではなく、製品の使用者やサービスを受ける人の心の中に生まれるものです。そのことを捉え、どのように価値を生み、どのような革新的な商品やサービスを創出するか、そしてそれらを戦略としてそのようにデザインするかが、ビジネスデザインスクール(BDS)の目標です。

講座内容

『もの(サービス)創り+顧客創り+価値創り』講座

顧客のニーズが多様化している現代社会において、人々のモノに対する価値の捉え方も変化しており、今までのように形や色、性能や機能といった情報だけでは、モノが売れなく、ビジネスが成り立たなくなってきています。
そのような価値の変化に注目し、人々がモノを持つことによって得られる「楽しさ」や「心地よさ」などの体験をデザイン(UXデザイン)することをテーマに、「モノかサービスか」を区別する二分法を起点にするのではなく、「モノもサービスも」を包括的に捉え、企業がいかにして顧客と共に価値を創造できるかという「共創価値」や、顧客によって定義され、経験を通じて創造される「文脈価値」(サービス・ドミナント・ロジック)の創出について、様々な角度から検討・検証作業を実践していきます。

『多様な人々が価値創造できる場の提供』講座

元早稲田大学ビジネス研究科 教授の大江建氏が提唱されている仮説のマネジメント手法(米国においては、スティーブ・ブランク氏主導でリーンローンチパッドとして、GE社、インテル社、国立科学財団、国立衛生研究所、エネルギー省などで実践されています)をビジネスモデル構築とその検証という作業を繰り返すことで実践します。また、「人は人と話すときしか新しいことを言わない」という前提に立ち、イノベーション創出のために多様な人々がワイワイぶつかる“混沌とした場”の提供を目指します。

講座のコアとなる考え方

『共通価値(CSV)』

日本人が大切にしていた近江商人の「三方良し」や渋沢栄一氏の「右手に算盤 左手に論語」の考え方にも共通するハーバード大学のマイケル・ポーター氏らが提唱した「経済的価値を創造しながら、社会的ニーズに対応することで社会的価値も創造する」という考え方。

『Jobs To Be Done』

ハーバード大学のクレイトン・クリステンセン氏が提唱した考え方。 (≒「ドリルを買いに来る人は、4分の1インチ・ドリルを欲しているのではない。4分の1インチの穴を欲しているのだ。」byセオドア・レビット氏)

『「B2B」/「B2C」から「A2A」(アクターtoアクター) へ』

ハワイ大学のステファン・バーゴ氏とアリゾナ大学のロバート・ラッシュ氏が提唱している考え方。

※「デザインスクール」とは?
「デザインスクール」とは、知のコモディティ化において「知識経済(Knowledge Economy)」に代わり「クリエイティブ経済(Creativity Economy)」へのシフトを教育として体系化したもので、技術・科学系、デザイン・アート系、ビジネス・マネジメント系という異分野の専門家が協力することでクリエイティビティを育成する近年世界中で注目を浴びているプログラムです。

※「A2A」(アクターtoアクター)とは?
バーゴ氏は「価値提案は,あるアクター(企業)から別のアクター(消費者または顧客)に提示され,その提示された価値提案を消費者が受け容れ,その価値提案に含まれるオファリングを購入して使用することによって,文脈価値が具現化される(Vargo2009)」と説明されています。

主催:学校法人関西大学、公益財団法人京都高度技術研究所